時計の防水性能が気になる
時計の防水性能が気になる

時計の防水性能が気になる

時計の防水性能が気になる

こんにちは!
岩田屋時計サロン店長の中内でございます。

時計を接客させていただく際に、『サイズ』(前の記事をご参照ください)と並んで話題に挙がるのが『防水性』。
特に夏場に使用された時計を“洗いたい”といリクエストをよく耳にします。
岩田屋時計サロンでカタログやHPに防水性を記載させていただく場合、ほとんどは「〇気圧防水」と表記させていただいております。
一般的には「水深10m=1気圧(1気圧=1BAR)」なのですが、あくまでも“その時計が静止した状態で一定の気圧がかかって水が浸入しない数値”なので、参考数値として見てあげてください。

そこで、時計を家で“洗う”となった場合、何気圧くらいあればよいのか?をウォッチコーディネーター検定の教科書で調べてみました。

■防水性の参考例(※セイコーウオッチ株式会社資料参照)
・洗顔・雨で濡れる…3気圧防水以上
・水仕事・水上スキーやボートでの使用…5気圧防水以上
・スキンダイビング…10気圧防水以上
・スキューバダイビング…20気圧防水以上

上記資料からすると、5 気圧防水があれば、“時計を洗う”ことは問題なさそうに見えます。
ただし、水道から直接時計に流水をかけた場合はどうなのでしょう?
一説には、流水に勢いがあれば6~7気圧とも言われます。

何にしても、防水性能が必要なのは、実は機械が入った時計本体です。
であれば、時計本体からブレスだけ外して洗浄してしまえば、時計の防水性能は 3 気圧防水でも問題ない!となるのです。
(時計本体は硬く絞ったクロスなどで優しく拭きあげましょう)

また、当店ではブレスの洗浄を下記の内容で承っております。
・当店でご購入いただいた時計:無料
・他店でご購入の時計:3,300円(税込)
超音波洗浄機を使用し、見えない内側の皮脂汚れまでしっかり落とします。夏の始まりや終わり、あるいは年に一度の定期的なお手入れとしてご利用ください。

【余談】
時計の防水性能は新品時をMAXとすれば、時間の経過とともにパッキンの劣化により落ちていきます。
時計内部への浸水した場合、修復には時間とコストがかかります。(ビンテージなどであれば、替えのパーツが無いこともあります!!)
購入から時間が経過した時計は、相応に防水性能が劣化している可能性があるので、水回りでのご使用時には気を付けていただくとともに、宜しければコンディションチェックにいらしてください。