<パネライ>の新作ルミノール マリーナPAM03312について語らせていただきました
こんにちは!
岩田屋 時計サロン 店長の中内でございます。
今年発表された新作モデルが、いよいよ店頭にも並び始めました。最近の時計専門誌でも、4月の「ウォッチズ&ワンダーズ」で発表されたモデルが続々と取り上げられていますね。
私自身、会場では限られた時間と範囲でしかブランドを回れず、後になって「このブランド見ておけばよかった……!」と後悔することもあります。
今回は、その中でも特に注目したい<パネライ>の新作モデル「ルミノール マリーナ PAM03312」をご紹介いたします。
現在は従来モデル「PAM01312」も店頭にございますので、ぜひ違いを実物で体感していただければと思います。
■ ダイヤル
以下の画像は左側が「PAM01312」、右側が新作「PAM03312」です。
ルミノールのオーソドックスな顔立ちはそのままに、秒針が時分針と同じ金属枠仕様になっています。また、6時位置「PANERAI」の下にあった「Automatic」の文字がなくなり、全体としてすっきりとした印象になりました。
■ 厚さ/防水性能
PAM03312(新作)は明らかに薄型化されており、さらに裏蓋はシースルー仕様に変更しています。にもかかわらず、防水性能は30気圧 → 50気圧へとアップグレード!
ムーブメントの薄型化や素材の進化が影響しているのかもしれませんが、これは見逃せない改良ポイントです。
■ ケースバック/ムーブメント
シースルーバックからは新ムーブメント「P.980」を覗くことができます。ベースの「P.900」をブラッシュアップしたもので、薄型ながら信頼の精度と性能を両立。
機械式時計の進化を感じられる一方で、従来の「P.9000」系や「P.2000」系を愛する私としては……多くは語りません(笑)。
■ ストラップ
クイックリリースシステムが採用され、工具不要でストラップ交換が可能に。
手軽さ、安全性、スピード感の3拍子が揃っており、今後ストラップのバリエーション展開にも期待が高まります。
■ クラスプ(尾錠)
フィッシュテール型のクラスプにもクイックリリース機構が搭載され、こちらも工具不要でチェンジ可能に。
<パネライ>をはじめとするリシュモングループは、こうしたユーザー目線の進化が本当に素晴らしいと感じます。
■ ラグ
私が一番注目しているのがこのラグのデザイン変更です。
ケースの薄型化にともない、ラグが厚みを増し、PAM00312など一世代前のパネライに近いフォルムに戻りました。
性能に大きな影響はないかもしれませんが、中内的に見た目のバランスが格段に良くなったと感じています!(仕上げ(手触り)も良くなった?))
パネライのルミノール マリーナをはじめとする人気モデルは、その完成されたルックスゆえに、ひとつのデザイン変更を加えるだけでも非常に大きな決断を必要とします。
それでも今回、ブランドは大胆かつ繊細にディテールを見直し、機能性・美しさ・パネライらしさを損なうことなく、確かな進化を遂げてきました。
薄くなったことで装着感は向上しつつも、防水性能は格段にアップ。シースルーバックや新ムーブメントの採用により、視覚的な満足度も高まりました。
それぞれのパーツが持つ意味、背景、そして意図された美しさが、まさに一本の時計に凝縮されています。
新旧のモデルが揃っている今だからこそ、その違いや魅力を実際にご自身の目と手で確かめていただけるチャンスです。
ご興味をお持ちいただけましたら、ぜひ岩田屋時計サロンにお越しくださいませ。皆さまのご来店を心よりお待ちしております!